先日、ベアブリックを買取りいたしました。こちらは、2002年にメディコムトイ（MEDICOM TOY）とカウズ（KAWS）のコラボレーションで制作された限定版となり、状態も比較的良好でオリジナルパッケージ付きの作品です。コレクションの一部をお譲りいただき、誠にありがとうございました。

メディコムトイ（MEDICOM TOY）
こちらのクマ型のブロックフィギュア、皆様もどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか。ベアブリック(BE@RBRICK)は、メディコム・トイ社が開発したフィギュアです。
テディベアをモチーフにしており、2001年に開発されて以来、世界的に大ヒットしている商品です。

現在に至るまで、ブランドや映画、アニメ作品やアーティストとコラボした商品が数多く展開されています。大きな特徴は、付属パーツを一切付けずにプリントだけでキャラクターを表現しているところです。
こちらの方法は同社の社長、赤司竜彦氏によるアイディアであり、細かい造形を設計する必要がないことから、商品の素早い開発と量産が可能になりました。

BE@RBRICKは、元々テディベア生誕100周年を記念して開発された商品です。
2000年に開発された同社のブロックタイプフィギュア「KUBRICK」をベースとしており、クマ型のブロックフィギュアであることから「BE@RBRICK」と名付けられました。
そのコンセプトは、「デジタルなイメージのテディベア」。テディベアの愛らしさとKUBRICKのデジタルなデザインが融合したこの商品は、スタイリッシュな大人向けのトイとして世界中のファンの心を惹きつけています。

BE@RBRICKには限定商品や非売品も多く存在しており、現在では手に入れることができない貴重なシリーズがあります。1万種類を超える商品が存在していると言われ、その多彩な商品展開からファンの間でコレクション品としての楽しみに繋がっているといえます。これだけ様々な種類がありますので、必ず自分のお気に入りを見つけることができそうです。

カウズ（KAWS）
本名：ブライアン・ドネリーは、1974年11月4日アメリカ・ニュージャージー州生まれ、ゲルハルト・リヒターやチャック・クローズなどからも影響を受け、ストリートアートだけでなくファインアート界からも評価される芸術家です。KAWSは、目がバツ「××」のキャラクターでも世界的に有名です。代表的なキャラクター「COMPANION（コンパニオン）」はミッキーマウスを再構築したものと言われていますが、こちらもどこかで見かけたことがあるのではないでしょうか。セサミストリートなど既存のキャラクターの目をトレードマークでもある「XX」にしてオマージュしていたりと、ポップカルチャーとストリートカルチャーに根付いた作風で多くの人に受け入れられています。バンクシーを始めとするストリートアーティストは匿名性を特徴とする場合が多いですが、KAWSは本名と素顔を公開しているという点で珍しいアーティストでもあります。

KAWSというタグには意味はなく、文字の見え方が気に入ったという理由で決めたものだそうです。タギング（グラフィティで壁などに自分の名前を残す行為）で「KAWS」というタグを高校生の頃に使い始め、1990年代初頭にニューヨークへ移った後、ストリートで活動を開始します。公衆電話ボックスなどに設置された企業広告に、落書きをするようにグラフィティを描き加えて改変、違う意味にする手法「Subvertising（サブバータイジング）」を使った独自のスタイルでストリートアーティストとしての注目を集めて知名度を上げてきました。2019年に11年所属したメガギャラリー「ペロタン（PERROTIN）」を離れ、現在はブルックリンを拠点にして画家、トイ作家、ファッションデザイナー、グラフィックデザイナー、彫刻家として活動しています。キャンバスや絵画、プリントなどの平面の作品に留まらず、フィギュアなどのトイ、巨大な彫刻、バルーンなど立体作品も多く制作しています。

これまでにNIKEやSUPREMEとのコラボレーションでも幾度となくストリート界を沸かせてきました。KAWSの作品は、鮮やかな色と強調された線、そして目や手、鼻、耳などにバツが描かれています。これらの特徴はあらゆる世代や文化を超え、直感的に楽しめるのが魅力でもあります。美術館やギャラリーでの個展開催はもちろん、あらゆる場所を会場にして（2019年には富士山の麓に全長 40メートルの寝そべる「コンパニオン」が展示されましたね！）アート空間を作り出す大胆な試みと、アートへの関心が薄い人たちにも訴えかける力があり、互いの接点を生み出しているところに人気の理由があるのかもしれません。

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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。

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