棟方志功（むなかたしこう）

1903年 0 歳 青森県青森市大町に生まれる。家業は刃物鍛冶屋。屋号は藤屋

1921年 18歳 ゴッホの「ひまわり」を見せられて、画家になろうと決心する。

1924年 21歳 青森地方裁判所の弁護士控所給仕を辞し上京。本郷弓町渡辺家に下宿

1928年 25歳 同郷の先輩、下沢木鉢郎の紹介で平塚運一を訪れ、版画の道に入る。
第9回帝展に油絵「雑園」で初入選。

1930年 27歳 青森県北津軽郡鶴田町出身の赤城チヤと結婚。國画会展へ版画を出品。

1936年 33歳 國画会展に版画「大和し美し」を出品。柳宗悦、河井寛次郎、浜田庄司ら民芸の仲間を知る。同作品を日本民芸館が購入。

1937年 34歳 版画「華厳譜」を発表。版画に宗教的境地が現れてくる。

1938年 35歳 版画「善知鳥」を出品。帝展特選。版画界最初の特選。

1939年 36歳 版画「二菩薩釈迦十大弟子」を制作。

1944年 41歳 富山県西砺波郡福光町の躅飛山光徳寺の襖絵「華厳松」を完成。

1946年 43歳 第１回日展に「愛染品板画巻」を出品。
第２回日展に「鐘渓頌」を出品。岡田賞受賞。

1947年 44歳 河井寛次郎の詩「火の願ひ板画柵」を制作。
前田普羅の句による「栖霞品」の制作に着手する。
第21回國画会展に「鐘渓頌」より6柵を選び出品する。
「棟方志功板画巻」を刊行。

1948年 45歳 「板経板画柵」「瞞着川（だましがわ）板画巻」を制作。
東京空襲により板木焼失の「釈迦十大弟子」の文殊、普賢両菩薩を改刻する。
國画会の推薦新会員となる。
第22回國画会展に「光徳寺梵鐘銘抜粋」外4点出品。

1949年 46歳 白道舎襖絵を描く。
第23回國画会展に岡本かの子詩「女人観世音」12柵他7点を出品。

1950年 47歳 第24回國画会展に「道祖土頌」屏風を出品。

1951年 48歳 第25回國画会展に「運命板画柵」を出品。
同作品を翌年5月フランスの「サロン・ド・メイ」に招待出品する。
ブラジルのサンパウロ市の第１回国際美術展（サンパウロ・ビエンナーレ）に日本代表として推薦出品する。

1952年 49歳 スイス・ルガノ国際版画展に出品、外国賞「優秀賞」をうける。日本版画協会を脱退。日本板画院を組織。

1955年 52歳 サンパウロ・ビエンナーレ版画部門最高賞受賞。

1956年 53歳 ヴェネツィア・ビエンナーレ展で国際版画大賞を受賞。

1959年 56歳 ニューヨークのジャパンソサエティーの招きで渡米。
各地の大学で版画を講義。個展。

1960年 57歳 日展評議員となる。秋に左眼を失明。
日版会設立（日展に版画部を設置するため）。

1962年 59歳 真言密宗大本山日石寺より法眼位をうける。

1963年 60歳 藍綬褒章を授与される。

1965年 62歳 昭和39年度朝日文化賞を受ける。紺綬重飾褒章を授与される。
ダートマス大学より名誉文学博士号、イタリア芸術院より名誉会員に。

1969年 66歳 青森市名誉市民第１号として称号をうける。

1970年 67歳 万国博覧会の日本民芸館に「大世界の柵」を発表。毎日芸術大賞受賞。
文化勲章受章。

1971年 68歳 各地で文化勲章受賞記念棟方志功展を開催。

1972年 69歳 草野心平らとインド旅行をする。

1974年 71歳 鎌倉市に棟方板画館開館（志功71歳誕生日）。

1975年 72歳 日展常任理事就任。９月、肝臓癌のため東京都杉並区の自宅で死去。
青森市に棟方志功記念館開館。