桑山忠明　高価買取いたします

桑山忠明の作品は高価買取査定を実施中

北岡技芳堂では桑山忠明の作品を買取強化中です。

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1950年代からニューヨークを制作拠点とし、国際的な現代美術家としての地位を不動のものとした桑山忠明の作品

1961年の初個展から半世紀。桑山忠明は、既存の芸術概念に挑み「ピュア・アート（純粋な芸術）」を探求し続ける現代美術家です。

桑山忠明 （くわやま ただあき）

1932年、愛知県名古屋市生まれ。1956年に東京藝術大学日本画科を卒業し、1958年に渡米。以降、ニューヨークを制作拠点とする。1961年、当時の美術界で重要な役割を担ったニューヨークのグリーンギャラリーで初の個展を開催。以降、ニューヨークを中心に、ヨーロッパ、アメリカ各地の画廊で発表を続ける。1960年代のミニマル・アート、モノクローム絵画、幾何学的抽象絵画などの文脈で評価されてきた。

初期の作品では、水平・垂直方向の銀箔の帯が特徴で、顔料や箔の使用は日本画のテクニックによるものと考えられている。1965年からは、並べたキャンバスの境や縁に細長いクロム金属が配された作品、1970年からはメタリックのアクリル絵具を使った作品を制作。1980年前後から厚みのあるハニカムボードと和紙が支持体となり、三角形のフォーマットが登場する。

1990年以降は、樹脂やアルミニウムといった無機的な素材を用いた複数のパネルや立体物を規則的に反復させ、展示空間を意識したインスタレーション形式へと作品の規模を拡大していった。展示空間の特質に合わせてインスタレーションを構成する一連のプロジェクトは、1995 年のドイツ・ロイトリンゲンでの個展を皮切りに、世界各国で展開。日本では、2010 年の名古屋市美術館、2011年の金沢21 世紀美術館、国立国際美術館などで披露され、その実験的な空間表現が注目を集めた。

1960年代のアメリカにおいて一時代を築いたドナルド・ジャッドやフランク・ステラらと共にミニマル・アートの先駆者として評価されつつあるが、桑山本人は自らの作品をミニマル・アートとは位置づけおらず「アートとは人間がつくり出した美しさ。だからこそ、人工的でなければならない」と述べている。徹底した「ピュア・アート（純粋美術）」を探求し続け、国際的に活躍する現代美術家としての地位を確立している。