黒田清輝（くろだきよてる）

1866年 鹿児島県高見馬場に生まれる。幼名新太郎。父は島津藩士黒田清兼。

1871年 伯父黒田清綱の養嗣子となる。

1878年 この前年、名を清輝と改める。高橋由一の門人細田季治につき、鉛筆画ならびに水彩画を学ぶ。

1883年 寺尾寿につき、フランス語を学ぶ。外国語学校フランス語科二年級に編入される。

1884年 フランス留学。パリのアンスティテュション・ゴッファールに入塾する。

1885年 ゴッファール廃校。リセ・ジンソン・ド・サイイに入学。

1886年 法律大学に聴講する。パリ滞在中の山本芳翠、藤雅三、林忠正に画家になることをすすめられ、ラファエル・コランに師事する。

1887年 法律学校に入学。夏、北フランス、ベルギーに遊ぶ。１０月法律大学を退学。
アカデミィ・コラロッシのコラン教室において絵画を専修する。

1890年 ６月以来、グレーに移り住む。

1891年 ソシエテ・デザルティスト・フランセのサロンに「読書」入選。

1892年 明治美術会第４回展へ参考品として「読書」出品。

1893年 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザールのサロンに「朝妝」入選。
７月アメリカ経由で帰国。

1894年 天真道場を設け、後進を指導する。明治美術会第６回展に「朝妝」出品。
１１月日清戦争に従軍。

1895年 従軍より帰る。第４回内国勧業博覧会審査員となり「朝妝」出品。
裸体画問題おこる。

1896年 東京美術学校講師となり、西洋画科の指導者となる。
白馬会を創立する。

1897年 白馬会第２回展に「智・感・情」「湖畔」など出品。

1898年 東京美術学校教授となる。

1899年 白馬会研究所を溜池におく。

1900年 渡欧。パリ万国博覧会に「智・感・情」「湖畔」など５点出品。銀賞を受賞。

1901年 イタリア、ドイツ、ロンドンに旅行する。5月日本に帰国。

1905年 白馬会機関誌『光風』創刊。

1907年 東京勧業博覧会審査員。８月文展審査委員となる。

1908年 第２回文展に「春の名残」「テリー氏肖像」「樹かげ」など３点出品。

1909年 第３回文展に「鉄砲百合」など２点出品。

1910年 第２回東京府美術及美術工芸審査員となる。文展審査員となる。
第４回文展に「荒苑斜陽」を出品。帝室技芸員となる。

1911年 白馬会解散。文展審査員となる（以後大正７年第１２回まで毎年委員となる）。
第５回文展に「百日紅」など３点出品。

1912年 光風会創立。光風会第１回展に「菊花」など出品。第６回文展に「習作」「木苺」出品1913年 国民美術協会会頭に推される。第７回文展に「菊花」など２点出品。

1914年 東京大正博覧会審査員となる。第８回文展へ「其日のはて」「もるる日影」出品。

1915年 第９回文展に「跡見刀自肖像」出品。

1917年 養父清綱子爵逝去、襲爵。

1919年 国民美術協会会頭に再選。帝国美術院会員となる。
第１回帝展に「木村翁肖像」出品。

1920年 貴族員議員当選。

1921年 ロイヤル・アカデミィ・インスティテュト・オブ・オイル・ペインターズ会員に推挙される。

1922年 フランス政府より、クロワ・デュ・コマンズール・エトワール・ノワル勲章を贈られる。
帝国美術院長に就任。

1923年 フランスよりコマンズール・ド・ロルドル・ナショナル・ド・ラ・レジョン・ドヌール勲章を贈られる。

1924年 フランス政府より、グラン・クロワ・ドラゴン・ド・ランナン勲章を贈られる。
７月１５日東京麻布笄町の自宅で逝去。同日、叙従三位勲二等授旭日重光章。