買取実績

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掛軸
松沢松湖
「勿来の関之図」
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥3,000
松沢松湖の掛軸を買取いたしました。ちょうど桜のシーズンですね。弊社の近くには「日本さくら名所100選」にも選ばれていれいる鶴舞公園があり、毎年多くの人で賑わっておりますが、皆様はお花見はされましたでしょうか。
松沢松湖(まつざわ しょうこ)は、1880年生まれの日本画家です。松本楓湖に師事して容斎派の画を学び、肖像画を得意としました。
師の松本 楓湖(まつもと ふうこ)は、1840年に茨城県稲敷市に生まれ、菊池容斎に師事し、特に歴史画や合戦画を得意としていました。その後、安雅堂画塾を開いて今村紫紅、速水御舟らの大正・昭和期の日本画壇の中心となる画家を育てました。
松湖の生涯についての資料は多くは残されておりませんが「愛知雅人銘鑑(大正8年)」には、名古屋市中区正木町に住むとあり、後に中区宮出町に移っています。
また「大日本画家名鑑(昭和10年)」には、56歳で中京元老大家と記載されており、没年は不詳となっております。
こちらの作品名は「勿来関之図」です。勿来関(なこそのせき)は、常陸国(ひたちのくに)と陸奥国(むつのくに)の境にあたる関で、白河関、念珠関と並び、奥羽三古関の一つとして名高い関所です。
勿来(来るなかれ)と呼んだのは平安中期頃からで、北方の蝦夷の南下をせきとめるためであったと言われているそうです。
掛軸には満開の山桜と、平安時代の衣装に身を包んだ武人が描かれています。鞍上の武人は、陸奥守・源頼義の子で武芸にすぐれ、和歌にも長じた源義家です。
諸説ありますが、義家は後三年の役で清原武衡(きよはら の たけひら)を倒して奥州下向の折、勿来関(福島県いわき市)を通った際に桜が散るのを見て歌を詠じました。
「吹く風を 勿来の関と 思えども 道もせに散る 山桜かな 」『千載和歌集(せんざいわかしゅう)』
【訳】「来る勿(なか)れ」という名の勿来の関なのだから、吹く風も来ないでくれと思うのだが、道を塞ぐほどに山桜の花が散っているよ。
紀貫之、小野小町、和泉式部、西行法師など多くの歌人が、この関を歌に詠んでいます。
また、勿来の関を馬で通りすぎる義家が散り来る桜花を仰ぐ姿も人気の図柄で、歴史画の流行時代に様々な画家が描きました。
今にも馬が走り出そうとしているようにも見え、桜の美しさとは対照的に、戦場の緊張感が表現されているようです。
北岡技芳堂では、松沢松湖、松本楓湖などの掛軸の査定、買取を行っております。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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