買取実績

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松尾敏男「申」

絵画

松尾敏男
「申」

買取地区:
名古屋市内
買取方法:
店頭買取

参考価格¥10,000

松尾敏男の日本画を買取いたしました。松尾敏男は堅山南風に師事し、主に院展で活動した長崎県出身の日本画家です。

作品名は「申」です。作品をお持ちのお客様も申年の方でした。ご自宅のご整理のためにご依頼をいただきましたが、大切な作品をお譲りいただき、誠にありがとうございました。

松尾敏男の作品は、日本画らしい繊細な線で描かれる花や、日本の美しさをを感じることのできる画風が特徴です。

中でも花鳥画を題材とする作品で知られており「花の松尾敏男」と称されました。好んで描いた題材の一つに牡丹があり、白牡丹は代表作とされています。

20歳の時に知人宅を訪れた際に、庭一面に咲いた牡丹に感銘を受けたことがきっかけで、牡丹をモチーフにした作品を多く描くようになったそうです。

院展最後の出品作も牡丹をテーマにしており、生涯を通じて牡丹は大切なモチーフでした。

そのため、牡丹など花を描いた作品は人気があり、また晩年に描かれた作品も高価買取に繋がりやすい傾向がございます。

松尾敏男(まつお としお)は、1926年に長崎県長崎市今籠町にて、石鹸会社を経営する父・稲吉と母・スエの間に9人兄弟の末っ子として生まれました。幼少期から絵を描くことが好きだったといいます。

1929年に父親の会社倒産のため一家で上京し、淀橋区(現:新宿区)大久保に居住します。1932年に新宿区の小学校へ入学、在学中に図画コンクールで学校代表となりました。

1938年、東京府立第六中学校(現:東京都立新宿高等学校)へ入学して器械体操に打ち込み、選手として活躍していました。しかし、16歳の夏に病気により休学を余儀なくされ、その間に絵筆を手にしたことが画家を志すきっかけとなりました。

高校卒業後は、技法書を頼りにしばらく独学で学んでいましたが、美術雑誌に掲載されていた堅山南風の『雨後』に感銘を受け弟子入りを決意、隣家の美術ジャーナリスト・垣見泰山の紹介で1943年に入門します。

自由な方針の南風塾では古画の模写を通じて運筆を学び、また写生にも勤しみました。

1945年、19歳の時に東京で空襲に遭いました。この戦争体験は作品に大きな影響を与え、生と死をテーマにした作品が初期頃には多く見られます。

戦後、西洋文化の流入により日本画の意義が問われる中、松尾は日本美術院の伝統を受け継ぎつつ油絵に負けない強さを求め、新しい日本画を模索していました。

1947年の第2回日本美術院小品展に「春容」が初入選しますが、秋の本展では落選が続き、1949年の第34回院展へ出品した「埴輪」で初入選を果たしました。

以降、院展を中心に作品を発表し続けます。1960年の45回院展へ、同年1月に生まれた長女にちなんだ「森の母子像」を出品します。この頃までは花や鳥、人物を主題にしていましたが、以降はモチーフが単純化、抽象化され、幻想的な画面が展開されます。また自らにある不安感や、生と死といったテーマを画面に描き出すようになります。

多摩美術大学で教鞭を執るなど、後進の育成も行いました。。2009年には平山郁夫の後を継いで日本美術院理事長を務め、2012年には文化勲章を受章し、その功績が広く認められました。画業を通じて、日本画とは何かという問いかけを追求し続けた画家でした。

 

【松尾敏男・略歴】

1926年
長崎県長崎市にて誕生

1962年
初の院展奨励賞

1966年
院展日本美術院賞

1971年
日本美術院同人

1975年
院展文部大臣賞

1988年
多摩美術大学美術学部教授

1994年 
日本芸術院会員

1998年
勲三等瑞宝章

2009年
日本美術院理事長

2000年
文化功労者

2016年 
死去、享年90歳

 

絵画の買取につきましては、よろしければこちらもご覧ください。https://gihodo.jp/kaiga-top/

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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。

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