買取実績

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絵画
田村孝之介
「舞妓」
- 買取地区:
- 一宮市
- 買取方法:
- 出張買取
参考価格¥60,000
田村孝之介「舞妓」の油彩画を買取いたしました。田村孝之介は、戦前は二科会で、戦後は創立会員の一人として二紀会で活躍した洋画家です。
戦後は度々海外へ取材旅行に出かけ、独特の味わいあるタッチと豊潤なバランスで様々な作品を描きました。
明るい色彩と装飾性をともなったヨーロッパ風景や、フランス人形などの作品が多いため、舞妓は珍しい図柄です。形を捉えることが上手く、影の描き方や、筆の抜き具合なども見ていて気持ちが良いです。一流の技が光りますね。
田村孝之介(たのむら こうのすけ)は、1903年に大阪市に生まれました。
1920年、17歳の時に上京、太平洋画会研究所に入所して学びますが、翌年に大阪に戻り、信濃橋洋画研究所で小出楢重に師事しました。
1924年、小出らが信濃橋洋画研究所を創立すると同所で修学し、引き続き小出や鍋井克之の指導を受けます。
1926年、第7回中央美術展に出品し中央画界に登場し、第14回二科展に「裸婦立像」「風景」で初入選しました。
1929年に神戸市に転居して、神戸の芸術家たちと交流しました。中でも同い年の小磯良平とは、強い刺激を与え合いました。
1931年、自宅内に六甲洋画研究所(後の神戸二紀)を設立し、過去の生徒であった中西勝らも加わり、後進の指導に当たります。
1937年に二科会員となり、翌年の1938年には、宮本三郎らとともに「朱玄会」を結成しました。
戦時中は中国北部、1942年にビルマなどに記録画制作のため派遣されます。1945年に空襲に遭い、多くの作品を焼失しました。
戦後の1946年、大阪市立美術館付設美術研究所で小磯良平などと後進への指導を行いました。
1947年の二科会再建には参加せず、宮本三郎らとともに9人の創立会員をもって二紀会を結成し、以後同会に出品を続けることとなりました。
1952年に初めてヨーロッパに渡り、フランス、オランダ、ベルギー、イタリア、スペインなどを巡って翌年帰国します。
1962年には渡米し、7ケ月滞在の後ヨーロッパを巡り、翌年10月に帰国しました。以後、度々渡欧してヨーロッパ風景を多く描きました。
1974年、宮本三郎の死去に伴い二紀会理事長に就任、1984年に日本芸術院会員となり、1985年文化功労者として顕彰されました。
1986年、胃潰瘍のため、東京都渋谷区の中央鉄道病院で亡くなりました。
田村は1964年に東京へ転居していますが、神戸の洋画壇の発展に大きく貢献しました。また田村の元からは、児玉幸雄、西村功、鴨居玲らの優れた画家たちを輩出
しました。
北岡技芳堂では、田村孝之介の作品の査定、買取を行っております。ご不明な点などございましたら、お気軽にご連絡ください。
絵画の買取につきましては、よろしければこちらもご覧ください。https://gihodo.jp/kaiga-top/
【田村幸之助 略歴】
1903年
大阪府に生まれる
1920年
上京して太平洋画会研究所に学ぶ
1921年
小出楢重に師事
1924年
信濃橋洋画研究所の創設とともに同研究所で学ぶ
1926年
二科展に初入選
1927年
第1回全関西洋画展にて全関西賞受賞
1937年
二科会会員となる
1947年
熊谷守一、宮本三郎らと二紀会を創立
1955年
兵庫県文化賞を受賞
1957年
東京にもアトリエを設ける
1964年
東京へ転居
1974年
ニ紀会理事長就任
1984年
日本芸術院会員となる
1985年
文化功労者として顕彰される
1986年
死去、享年82歳
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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