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![平山郁夫「法輪寺」](https://gihodo.jp/wp-content/uploads/2025/02/a9f1d9f3b04859c73c8424713de9ece8.jpg)
絵画
平山郁夫
「法輪寺」リトグラフ
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥15,000
平山郁夫の「法輪寺」を買取いたしました。こちらは、1988年制作のリトグラフです。法輪寺は、奈良県生駒郡にある聖徳宗の寺院です。土地の名前から別名「三井寺」とも呼ばれています。
奈良県北西部に位置する町・斑鳩(いかるが)には、法隆寺・五重塔、法起寺・三重塔、法輪寺・三重塔の矢田丘陵を背に立つ美しい三つの塔があり、親しみを込めて「斑鳩三塔」と呼ばれています。
法輪寺の現在の塔は、1975年に再建されたものです。この塔は飛鳥時代、7世紀に創建されたとされていましたが、1645年の大風により金堂などの諸堂が倒壊し、かろうじて塔だけが三層目を吹き飛ばされながらも残ったそうです。
一時期は三重塔であったことも忘れられてしまっており、90年余り後の1737年に修築されましたが、太平洋戦争末期の1944年7月21日に今度は落雷によって消失してしまいます。
塔内の釈迦如来像や仏舎利、四天王像は救い出されましたが、塔は火柱となり、身をよじるように燃え落ちたそうです。焼失前の塔は、最大最古の三重塔として明治時代より国宝指定を受けていましたが、全焼したためその指定は解除されました。
その後、お寺の努力により1966年に用材のヒノキの準備が整いましたが、大阪万博景気やオイルショックなど当時の経済変動も影響したため再建は困難を極めました。
そこで支援に立ち上がったのが明治の文豪・幸田露伴の娘、随筆家・小説家の幸田文でした。彼女は三重塔再建のため、企業や個人を回って寄金を募り、住職と共に免税申請をかけ合い、寄進集めの先頭に立ちました。
また自らも、前進座で上演された劇「五重塔」の上演料や、講演の謝礼金を寄進し、官公庁との交渉も買って出るなど精力的な支援を続けました。46年から約1年間は法輪寺の近くに仮住まいを設け、工事の進捗を見守りました。着物姿で工事現場の足場をのぼる姿が写真に残されています。
慶覺住職の後をついだ康世住職の全国勧進行脚や幸田の呼びかけに応えたものもあり、全国からの支援は2万人に及びました。
1972年10月8日、いよいよ起工式が執り行われました。設計は「法隆寺の昭和大修理」で知られる竹島卓一、工匠は宮大工・西岡楢光と長男・常一、次男・楢二郎らの西岡家が手がけました。再建工事が始まったとき、地元有志は農作業を一年休んで手伝いに日参したそうです。
1975年3月、旧来の場所に創建当初の姿で再建され、三重塔は人々の知恵と努力で蘇りました。現在は、焼失時に救出された釈迦如来坐像と四天王像が安置されています。
法輪寺の創建についてはよくわかっておらず、一説には山背大兄王(やましろのおおえのおう)が父・聖徳太子の病気平癒を願って創建されたと言われています。
もう一説には、670年の斑鳩寺焼失後、百済開法師、圓明法師、下氷新物の三人が合力して造寺したとするものがあります。飛鳥様式の仏様二体を伝えるところからも、7世紀末頃にはかなり寺観が整っていたであろうと考えらています。
平山郁夫の作品の査定につきましては、よろしければこちらのブログもご覧ください。
https://gihodo.jp/21870/
【平山郁夫 略歴】
1930年
広島県豊田郡瀬戸田町生まれ
1945年
学徒勤労動員先の広島陸軍兵器支廠で原爆に被爆
1947
東京美術学校日本画科予科に入学
1952年
東京美術学校日本画科を卒業
東京藝術大学美術学部日本画科副手に就任
主任教授は前田青邨で、以来前田青邨に師事する
1953年
第38回院展に作品《家路》が初入選
以後入選を重ねる
1962年
第1回ユネスコフェローシップによりヨーロッパへ留学(10月~翌年5月)
1964年
日本美術院同人に推挙
1966年
東京藝術大学第1次中世オリエント遺跡学術調査団に参加
カッパドキアの洞窟修道院壁画の現状模写に従事
1967年
法隆寺金堂壁画再現事業に参加、第3号壁を担当
1968年
初めてアフガニスタン、中央アジアを取材
シルクロードと仏蹟の取材は、以後毎年のように行われ160回以上となる
1973年
東京藝術大学教授に就任
アレキサンダー大王東征路の考古学的調査団に参加、アフガニスタンからトルコまで陸路シルクロードの遺跡を取材
1975年
初めて中国を訪問
1979年
北京で平山郁夫展開催
1988年
ユネスコ親善大使に任命される
1989年
東京藝術大学長に就任
1993年
文化功労者として顕彰される
1996年
日本美術院理事長に就任
1997年
平山郁夫美術館が開館
1998年
文化勲章を受章
2000年
構想三十余年、実制作期間二十年に及ぶ大作《大唐西域壁画》(奈良薬師寺玄奘三蔵院壁画)完成
2001年
東京藝術大学長に再任
2004年
山梨県北杜市に平山郁夫シルクロード美術館開館
2005年
東京国立博物館特任館長に就任
2009年
12月2日死去、享年79歳
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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