買取実績
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![福井江太郎「流」](https://gihodo.jp/wp-content/uploads/2024/12/842973adf495a1220042697508d0a440.jpg)
絵画
福井江太郎
「流」
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 店頭買取
参考価格¥400,000
福井江太郎の作品を買取いたしました。躍動感あふれるダチョウや、ラピスラズリの色が美しい菖蒲などが特に有名で、国内外から人気の高い作家です。人気のダチョウシリーズで、所有者の方も大切に保管なさっていて状態も良かったため、今回の査定額とさせていただきました。
福井江太郎(ふくい こうたろう)は、1969年東京生まれの日本画家です。父は洋画家、祖父は円山派の画家で東京美術学校の教授を務めた福井江亭、また曽祖父も日本画家という芸術一家であったため、敷かれたレールをなぞるように多摩美術大学へ入学しました。
しかし、心の底から湧き上がるものを実感できず、好きな芝居に明け暮れました。青年期に、この環境でなければ絵を描いていなかったのではないかと悩むこともあり、何を描いたらいいのか考えていたそうです。
そんなある日、その混沌とした思いをぶつけるように、ダチョウの羽に似せて黒でぐちゃぐちゃに塗りつぶし始めます。そこへ大きな黒い塊にアンバランスな小さな頭、カーブを描く細く白い首、真っ直ぐに伸びた足を足していきました。
黒と白、面と点と線の対照的な構成が、人間や事象の二面性と重なっていく面白さにのめり込んでいき、試行錯誤を重ねて人気のダチョウシリーズが生まれました。その後、1996年の個展より数多く発表していくこととなります。
2005年からは、花を題材に描き始めます。きっかけとなったのは、華道家・中川幸夫でした。中川は既存の華道流派に属することなく、独自の花の表現を追求した孤高の作家です。日本画には定番のモチーフである菖蒲や牡丹ですが、福井の描く作品からは生命の力強さやどこか妖しげな雰囲気を感じます。
日本画は描き直しをすることができないため、すべて一発勝負です。特に華奢なダチョウの首などは、この線を描くためにこの絵の裏には何百点という絵があって初めてこの一点が出来上がり、物理的に描いている時間だけではなく、目に見えない時間も絵を描く時間であると作家自身が語っています。
主に花や動物を描いていますが、人間というものをテーマに作品を制作されているということもあり、その作品からは生きていく自信のようなものを感じ取ることができるかもしれません。
1969年 東京に生まれる
1992年 多摩美術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業
1994年 多摩美術大学大学院美術研究科修了
1995年 第9回2001年青垣日本画大賞展東京新聞賞受賞(洋協アートホール/銀座、他)
2000年 第2回日韓青年作家美術交流展(韓国大使館文化院)
2001年 第20回安田火災美術財団選抜奨励展(安田火災東郷青児美術館、同’08)
2002年 第1回アミューズアーティストオーディションでグランプリ受賞
2003年 平成15年度文化庁買上優秀美術作品に《阿I》が選ばれる
2004年 平成15年度文化庁買上優秀美術作品展(日本藝術院会館/上野) 文化庁主催、 福井江太郎作品集『クロトリノハオト』(メディアート出版)を刊行 個展「クロトリノハオト」(全国6ヶ所に巡回)
2005年 個展「Flightless」(WESTWOOD GALLERY/アメリカ・ニューヨーク)、宮本亜門プロデュース、料亭「花蝶」襖絵制作
2006年 春の叙勲褒章にて紺綬褒章受章 個展「FLIGHTLESS N.Y to JAPAN」(全国9ヶ所に巡回)
2007年 アートフェア東京出品(同’09)、上海アートフェア出品(同’08、中国・上海)、ローバー社とアートカーを公開制作
2008年 東京新聞・中日新聞「味蕾掌編小説」にて毎月1回(1月~12月)、12人の小説家と、「小説」と「絵画」のコラボレーションを展開 、ニューヨークにアトリエを構える
2009年 アメリカ・メリーランド州のアジアン・アート&カルチャー・センターにて初の日本人作家による個展 「Ostrich & Silent Flower」を開催
2010年 ニューヨークのチェルシー・アート・ミュージアムにて日本画家として初の個展を開催
2011年 日独交流150周年記念「KOTARO FUKUI」展をドイツにて開催
2012年 BMW社とアートカーを公開制作(愛媛県美術館)
2013年 春の叙勲褒章にて紺授褒章受章
2014年 東美アートフェアにて2店(永善堂×靖雅堂夏目美術店)同時に個展を開催
2015年 「伝統からの創造 21世紀展」(東京美術倶楽部、他) 文/筒井康隆、絵/福井江太郎による絵本『駝鳥』(六耀社)を刊行 絵本『駝鳥』刊行記念展を開催(全国12ヶ所に巡回)
2016年 「創と造」展(東京美術倶楽部、他)(以降毎年)
2017年 ドイツ映画『僕とカミンスキーの旅』(監督・脚本/ヴォルフガング・ベッカー)にダチョウ作品が大きく取り上げられる
2018年 『一画一縁 日本画家福井江太郎のキセキ」(求龍堂)を刊行
その他、個展、アートフェア多数
作品収蔵:文化庁、愛媛県美術館、佐久市立近代美術館、平塚市美術館、佐藤美術館、 横浜美術館、岡田美術館、日南町美術館、サクラアートミュージアム 他
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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