買取実績
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絵画
渡辺俊明
「われは咲くなり力いっぱいにさくなり」
- 買取地区:
- 北名古屋市
- 買取方法:
- 店頭買取
買取価格¥5,000
渡辺俊明の墨彩詩書画を買取いたしました。「われは咲くなり 力いっぱいにさくなり」と言うように薔薇が画面いっぱいに描かれています。私事ですが、近頃、時間の流れが早く感じます。自分自身も周囲の人々も、世界情勢も刻々と変化していきます。気がつくとあっという間に月日が流れていきます。一日一日を大切に、心穏やかに、力いっぱい生きたいものです。
渡辺俊明は1937年、静岡県新居町(現:湖西市)に生まれます。10歳の時に画家を志し、少年期から青年期にかけて本格的に油絵の制作を始めました。
独学で絵を描き続け、素朴な作風で描いた花、仏や童子などに「俊明がたり」と呼ばれる心温まる言葉を描き込んだ墨彩詩書画のスタイルを確立し、多くの愛好家に親しまれるようになりました。墨彩詩書画を描くきっかけは、画家としての苦難の中で仏教の世界観に深い関心を寄せたからといわれています。
1980年に俳人・種田山頭火の句である『百句』を題材として木版画を制作します。これを境に、中央美術へ向けた活動をやめ、民衆の暮らしに目を向け始めます。
俊明は料理をすることもあり、食材は決して豪華なものではなく、野菜や山菜、魚などの旬のものを取り入れて食卓に出したそうです。忙しい時こそ、食事やお茶の時間を大切にしました。画家として、また生活そのものの美しさを深く見つめて暮らした人として、俊明は自らを『画工人』 と呼びました。
油絵から木版画、墨彩画にいたる絵画作品をはじめ、ガラス絵、作陶、石彫、絵付陶磁器、篆刻、造園、建築、包装紙のデザインなどその表現方法は多岐にわたり、 実に幅広い仕事を手がけました。多彩な活動でその才能を発揮し、絵本や詩画集などの著作も残しています。生み出された手しごとの数々は、今もなお色褪せることなく多くの人々に愛されています。
1989年に、福島県田村市にアトリエ兼工房を建ててからは、この地で絵筆を握り続けました。美の浄土を願いつくり上げたこの地は、泥の中から咲く蓮の花を象徴として「蓮笑庵」と名付けられたそうです。
2005年に俊明が他界した後も、共に感じ学びあう共有の場として開放し、東日本大震災後は奥様の渡辺仁子さんにより『NPO法人蓮笑庵くらしの学校』として、物事を深く見つめ、何気ない暮らしの大切さを見直そうという思いを込めた教育活動の場となりました。古民家改修ワークショップや暮らしを豊かにする文化活動を行っているそうです。
1937年 静岡県新居町(現:湖西市)に生まれる
1955年 静岡・浜松で地方の美術展に出品を始める
1972年 浜松芸術祭典 芸術大賞受賞 『高山の朝一(油絵50号)』(美術館買上)
1978年 日中美術交換展 招待出品 (中国国立歴史博物館収蔵)
1979年 ギリシャ美術賞展 入選 (アテネ国立近代美術館収蔵)
1980年 現代童会出品作品『光ふるひ(油絵100号)』(文部省買上 国立奈良青少年の森収蔵)
1982年 静岡・料亭 はませい 庭制作
1983年 アトリエ 画中居完成(静岡)
1984年 富山・久證寺 襖絵制作
1989年 蓮笑庵完成(福島)
2005年 10月3日 病により逝去 享年68歳
松坂屋美術画廊(銀座)、阪急百貨店美術画廊(大阪)、うめだ阪急美術画廊(大阪)、大丸美術画廊(京都)、名古屋三越、大丸美術画廊(福岡)、そごう美術画廊(横浜)、フランス、ハワイなど、国内外で個展を開催
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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