買取実績
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版画
加山又造
「横になる裸婦」リトグラフ
- 買取地区:
- 名古屋市内
- 買取方法:
- 出張買取
買取価格¥10,000
加山又造の祖父は四条円山派の絵師、父は京都西陣の衣装図案師という京都の伝統的な家庭に生まれました。幼少期から絵を描くことに親しみ優れた才能を発揮した加山又造は、東京美術学校(現東京芸大)に進み、勤労奉仕先の山口・岩国市で終戦を迎えました。
終戦後に父親が病死したため、働きながら絵を学び続けました。この頃は新しい価値観が流入したことで伝統的な文化が否定されており、そのような中、山本丘人のもとで新しい時代の日本画を模索しました。動物を描いた初期の作品には、ルソーやピカソに学んだ跡がはっきりと見ることができます。
30代に入ると、截金など絵画の古典技法の習得を始めました。そして横山操や石本正と轟会を結成し、大和絵や琳派にならった装飾的な作品の画風へとなっていきます。
現代人に共感される「美」について考え続けた加山又造の画風が再び変わるのは1970年代、挑んだのは裸婦でした。兄事した横山操の死により失われてゆく絵画へのモチベーション、それを持ち上げるために選んだのが石本正の得意とする裸婦でした。
日展の閉鎖的な権威主義への批判から生まれた創造美術は、世界性に立脚する日本絵画の創造をかかげ、日本画の革新に挑み続けました。
日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現し、大胆な意匠化と豪華な色彩による花鳥や山水や裸婦の単純な構成は「現代の琳派」と称されています。
また絵画のみにとどまらず、陶板壁画や緞帳、BMW社から依頼されたアートカーのデザイン、ジャンボ機や客船の内装デザインなど多岐にわたっています。日本画に新しい風を吹かせるべく国内外の様々な絵画を学び、それを独特の感性で取り入れて多くの傑作を生み出しました。
【加山又造 年譜】
1927年 京都市生まれ
1944年 京都市立美術工芸学校絵画科を修了後、東京美術学校日本画科に入学
1945年 学徒動員で学業を中断するが翌年再開、49年に同校を卒業、山本丘人に師事する
1950年 春季創造美術展に「自画像」「動物園」が初入選、研究会賞を受賞
1955年 浜田知明より助言を受け、銅版画を制作する
1958年 第2回グッゲンハイム賞国際美術展に「飛翔」を出品、川端実、山口長男らとともに団体賞を受賞した
1959年 村越画廊の主催により横山操、石本正と轟会を結成
1966年 多摩美術大学教授(66~73年、77~88年)
1988年 東京芸術大学教授に就任(88~95年)
1970年代末からは水墨画にも取り組む
1995年 東京芸術大学名誉教授
1997年 文化功労者に選ばれる、天龍寺法堂の天井画「雲龍」完成
1998年 東京国立近代美術館で回顧展が開催された
2003年 文化勲章を受章
2004年4月6日 肺炎のため東京都の病院で死去、享年76
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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。
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