買取実績

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竹籠花

工芸品

木工・竹工芸


竹籠

買取地区:
名古屋市内
買取方法:
店頭買取

買取価格¥10,000

今回買取をさせていただきましたのは、丁寧に編み込まれた竹細工の美しい花籠です。中筒も竹製です。山野草や枝、つる性植物とも相性が良さそうな花籠ですね。作者はありませんでしたが、年代や状態を拝見して査定額をお出しいたしました。

竹には伐採するのに適した時期があるようで、通常は竹の水揚げが止まる秋口から冬までの間です。特に籠作りに適した竹が採取できるのは、適度に水分が抜けて強度も増し、虫による被害が少なくなるといわれる晩秋から冬にかけてのものがもっとも適していると言われています。竹の種類は世界で約1300種類、日本国内では約600種もあり、アジアだけではなくヨーロッパ・アメリカなど世界中に様々な種類の竹が生えています。竹細工は日本だけでなく、アジアをはじめとする生育に適している温暖な地域で多く作られています。竹は生育が早く、加工もしやすいという特徴も持っています。また手軽に入手することができ、しなやかで通気性や抗菌性などの機能性に長ける竹は、日々の暮らしの中で使われる道具を創る素材としてぴったりだったのでしょう。

竹籠、竹細工、竹工芸の歴史は古く、元をたどれば縄文時代に佐賀県の貝塚から、六ツ目編み、ゴザ編み、網代編みなどの竹籠が見つかっています。また、東京都東村山の遺跡からも竹の六ツ目編みの生地が見つかっていることから、縄文時代には全国的に竹籠を編む技術があり、食物などを入れる道具として使われていたようです。底面に竹で編んだ痕がある縄文式土器が発掘されたり、竹で編んだ器に漆を塗り重ねた漆器が出土していることから、古来より竹籠を編む技術が発達していたことが伺えますね。平安時代から室町時代にかけては商人が使用するためのかごが作られていたり、茶人に愛され茶道の世界で茶道具として活躍します。千利休が川で魚を捕っていた漁師の腰に提げていた魚籠(びく)を譲ってもらい、花入に見立てたという逸話は有名ですね。魚籠花入は、底を四角くおこし胴が大きく膨らみ、頸部でいちど絞って口が外に開いた形をしており、肩の左右に細い耳が付いていて、全体をざっくりと編み上げた竹組の籠で、置花入として使われています。千利休が魚籠を花入に見立てたものといわれますが、唐物籠として伝来したものを写し、のちに小さな耳をつけたのではないかともいわれているようです。江戸時代中頃には花を生けるための格調の高いデザインも登場し、その後は日本各地で特色のある竹籠が作られるようになりました。
籠花入は、茶道における風炉の時季(5月〜10月)に使用されます。軽やかで涼しげなその姿は、日本の暑い気候の中でも気持ちを穏やかにしてくれます。ちょうど今の時期でしたら、秋の草花を生けて秋の佇まいを感じてみるのもよいかもしれませんね。

 

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※買取価格は制作年、作風、状態などにより相場が変動いたしますので、
掲載されている金額は、ある程度の目安としてご参考にしていただけますと幸いでございます。

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